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物件内覧時に持参すべき道具リスト
プロが教える必携15アイテム

更新日:2025年4月10日 / 監修:宅地建物取引士・一級建築士

物件の内覧は「見るだけ」では不十分。
実際に住んでから「窓が小さくて暗い」「家具が入らない」「壁が薄い」と後悔する人の多くが、内覧時に計測・記録をしていなかったと口を揃える。
メジャー・水平器・懐中電灯など15のアイテムを持参するだけで、物件の良し悪しを正確に判断できる。
本記事では宅建士の目線で「何を・なぜ・どう使うか」を詳しく解説する。

15点持参アイテム
30分理想の内覧時間
50箇所チェックポイント
3回時間帯を変えて訪問
この記事の結論:内覧の必携3点は「5.5mメジャー・スマホ(カメラ+方位磁石アプリ)・間取り図コピー」。この3つさえあれば家具配置のシミュレーション・日当たり確認・寸法記録が完了する。残りのアイテムは精度を高めるための追加装備。

計測・記録ツール(最重要)

内覧で最も重要なのは「正確な寸法を測ること」。
間取り図に記載された寸法と実測が異なることは珍しくなく、特に柱の出っ張りや梁の下がりは図面に反映されていないことが多い。
手持ちの家具やカーテン・冷蔵庫が入るかどうかは実測でしか判断できない。

1. コンベックスメジャー(5.5m)

部屋の採寸には5.5mのコンベックスメジャーが最適。
3.5mでは対角線が測れないし、ロックが甘い安物は一人で測るとき不便。
タジマやKDSの1,000〜2,000円クラスは剛性が高く、一人でも壁から引っ張って正確に測れる。
窓の幅・高さ、ドアの幅、冷蔵庫スペース、洗濯機パンのサイズは必ず測ること。

目安価格800〜2,000円 長さ5.5m推奨 25mm以上推奨

2. レーザー距離計

一人で内覧する場合はレーザー距離計があると格段に楽。
ボタンを押すだけで壁までの距離を0.1mm単位で測定でき、部屋の面積計算機能も搭載。
BOSCH Zamoシリーズは3,000〜5,000円で、20mまで測定可能。
天井高の計測にも片手で使えて便利。

目安価格3,000〜5,000円 測定範囲0.15〜20m 精度±3mm

3. スマホ(カメラ・方位磁石・メモアプリ)

スマホは内覧の万能ツール。
カメラで部屋の隅々を撮影し、方位磁石アプリで窓の向きを確認、メモアプリに寸法を記録する。
動画撮影しておくと後から「あの部分どうだったか」を確認できて非常に便利。
充電は100%で出発し、モバイルバッテリーも持参するのが安心。

目安価格手持ちでOK 必須アプリ方位磁石・メモ・騒音計
プロの計測ポイント:必ず測るべき8箇所は「部屋の縦横・窓の幅と高さ・カーテンレール位置・ドア幅・冷蔵庫スペース・洗濯機パン・収納の奥行き・天井高」。間取り図のコピーに直接寸法を書き込むと後で比較しやすい。

環境チェックツール

部屋の広さや設備だけでなく、日当たり・騒音・電波状況など「住んでみないと分からない」要素を内覧時に確認する道具が必要。
これらは図面やネット情報だけでは絶対に判断できない。

チェック項目使用ツール合格基準
日当たり方位磁石アプリ南向き窓あり
騒音騒音計アプリ40dB以下(昼間)
電波強度スマホの電波表示4G/5G 3本以上
水圧蛇口を開く10秒でバケツ半分
傾き水平器アプリ3/1000以下

4. 小型懐中電灯(LEDペンライト)

収納の奥・床下点検口・天井裏など暗い場所の確認に必須。
カビの有無・配管の状態・壁のシミなど、スマホのライトでは照射範囲が狭くて見落としやすい。
ペン型LEDライトなら200〜500ルーメンで十分、ポケットに入るサイズ感。

目安価格500〜2,000円 明るさ200〜500ルーメン

5. デジタル水平器(スマホアプリでも可)

床の傾きは建物の構造的な問題を示す重要な指標。
3/1000(1mあたり3mm)以上の傾きがある場合は要注意で、6/1000以上は構造欠陥の可能性がある。
スマホの水平器アプリでも簡易チェックは可能だが、デジタル水平器なら精度0.1度で信頼性が高い。

目安価格1,500〜3,000円 精度0.1度

6. ビー玉(床の傾き簡易チェック用)

デジタル水平器がない場合、ビー玉を床に転がすだけで傾きの有無を確認できる。
勢いよく転がる場合は明らかに傾きがあり、内覧時に不動産屋に確認すべきサイン。
100円ショップで十分調達できるが、念のため2〜3個用意するとよい。

目安価格100円 用途床の傾きチェック

設備・建物チェックツール

水回り・電気・ガスなどの設備は入居後のトラブルに直結する。
内覧時に蛇口をひねって水圧を確認し、コンセントの位置と数を記録しておくと、引越し後の「こんなはずじゃなかった」を防げる。

7. コンセントテスター

コンセントに差し込むだけで通電・アース・極性を確認できる。
古い物件ではコンセントが通電していない、アースが取れないケースがある。
1,000〜2,000円で購入でき、洗濯機・電子レンジ用のアース付きコンセントの確認にも使える。

目安価格1,000〜2,000円 確認項目通電・アース・極性

8. マスキングテープ(印付け用)

壁のキズ・シミ・設備の不具合を発見したら、マスキングテープで印をつけて写真を撮る。
入居前に不動産会社に修繕を依頼する際の証拠として非常に有効。
退去時の「入居前からあったキズ」の立証にも使える。
幅15mmの白or黄色テープが写真に映りやすくおすすめ。

目安価格100〜300円 用途不具合箇所の印付け

書類・情報ツール

内覧は情報戦。
事前に準備した書類と道具があれば、限られた内覧時間を最大限に活用できる。

9. 間取り図コピー+クリップボード

不動産屋からもらった間取り図を2〜3枚コピーし、クリップボードに挟んで持参する。
実測した寸法・コンセント位置・傷の場所をその場で書き込めて、後から見返すとき非常に便利。
複数物件を比較する際に一目で違いが分かる。

目安価格300〜800円(ボード) 用途寸法・情報の書き込み

10. 内覧チェックシート(印刷版)

「水圧OK/NG」「傾きなし/あり」「騒音レベル○○dB」などを項目ごとに記録できるチェックシート。
ネット上で無料テンプレートが多数公開されており、印刷して持参するだけ。
感覚的な「なんとなく良い」ではなく、定量的な比較ができるようになる。

目安価格0円(無料テンプレ) 用途客観的な物件比較

内覧時のチェック手順

限られた内覧時間を有効に使うために、チェック順序を決めておくと効率的。
以下の手順で進めると約30分で全項目を網羅できる。

  1. 外観チェック(5分):建物の外壁ヒビ・共用部の清掃状況・ゴミ置き場・駐輪場を確認
  2. 全体撮影(3分):各部屋を動画で1周撮影し、全体の雰囲気を記録
  3. 採寸(10分):部屋の縦横・窓・ドア・冷蔵庫スペース・洗濯機パン・収納を計測
  4. 設備チェック(5分):蛇口の水圧・コンセント位置と数・エアコン取付可否を確認
  5. 環境チェック(5分):日当たり・騒音・床の傾き・スマホ電波を確認
  6. 細部チェック(5分):壁のカビ・天井のシミ・建付けの悪さを懐中電灯で確認
絶対に見落としてはいけないポイント:壁や天井のシミは雨漏りの兆候。クローゼット内部のカビ臭は結露の問題。排水口からの異臭は配管トラブルの可能性。これらは修繕費が高額になるため、発見したら必ず不動産屋に原因を確認すること。

よくある質問

内覧は何回行くべき?
最低2回、理想は3回。1回目は全体把握、2回目は時間帯を変えて(朝・夕方・夜)日当たりと騒音を確認、3回目は雨の日に行くと雨漏り・浸水リスクが分かる。
不動産屋に嫌がられないか?
まともな不動産屋なら計測・撮影は歓迎する。むしろ「しっかり確認する客」として信頼されることが多い。写真撮影は事前に一言断るのがマナー。
スマホだけで十分では?
スマホのカメラ・方位磁石・騒音計アプリで最低限はカバーできる。ただしメジャーだけは物理的なものが必要。スマホのAR計測は誤差が5〜10cmあるため、家具の搬入判断には使えない。

まとめチェックリスト

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