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賃貸退去前に揃える原状回復グッズリスト|敷金返還額を増やす方法

更新日:2026年4月16日 / 監修:宅建士・クリーニング業従事者

賃貸退去時、借主が負担する原状回復費は平均6〜10万円。
しかしその半分以上は、自分で数千円のグッズを使えば十分に補修・清掃できる軽微なものです。
この記事では、国交省ガイドラインをもとに「借主負担になる汚れ・傷」を自分で直して、敷金返還額を最大化するためのグッズ15点を紹介。
壁穴・床キズ・水回り・タバコヤニ・画鋲穴まで、プロ品質の仕上げを自宅で実現します。

6万円平均退去費
3万円DIYで節約可能額
15点必要グッズ
2日作業日数目安
この記事の結論:借主負担になるのは「故意・過失による損耗」のみ。画鋲穴・家具の軽い設置跡・日焼けなどは経年劣化扱いで請求されません。退去直前に自分で補修できる範囲は徹底的にDIYし、クロスの張替費・ハウスクリーニング費を請求されないよう、退去立会前にチェックを済ませておくのが鉄則です。

壁穴・クロス補修グッズ

最も請求額が高くなるのが壁・クロスの損傷。
1部屋分のクロス張替で3〜5万円、壁の下地(石膏ボード)交換まで含むと6〜10万円の見積もりになります。
ただし直径1〜2cm程度の穴ならDIYで目立たなくでき、立会時に指摘されないレベルまで仕上げられます。
補修パテ・クロス補修シート・カッターの3点があれば十分です。

借主負担になる壁の損傷:子供の落書き・ペットの引っかき傷・タバコのヤニ汚れ・釘やネジの穴(画鋲より太いもの)。これらはガイドライン上も通常使用を超える損耗と判定されます。

1. 壁穴補修パテ(石膏系)

画鋲より少し大きめの穴(直径3〜15mm)を埋めるための石膏系パテ。
チューブ状で絞り出してヘラでならすだけの簡単作業で、乾燥後は壁紙の色に合わせてペンで塗れば目立ちません。
300〜800円で1部屋の穴すべてをカバーでき、使用量は10円玉3枚分ほど。
色は白・ベージュ・アイボリーの3色を揃えておくと多くの壁紙に対応できます。

目安価格300〜800円 対応穴径3〜15mm 乾燥時間30〜60分

2. クロス補修シート(白・ベージュ)

壁紙が剥がれた・破れた箇所を貼るだけで補修できるシール。
壁紙のパターンに合わせた柄違いが多数販売されており、10cm四方のものなら500〜1,000円。
カッターで必要サイズに切り、めくれた部分に貼り重ねれば、1m離れて見ると違いがほぼ分かりません。
退去立会いでは「自分で貼り替えた」と申告する必要はなく、見た目が問題なければ指摘されないケースが大半です。

目安価格500〜1,500円/枚 無地・木目・漆喰調

3. 壁紙補修ペン(色合わせ用)

パテで埋めた穴を壁紙の色に合わせて塗るためのマーカー型ペン。
白・ベージュ・グレーの3色セットが800〜1,500円で揃います。
パテ乾燥後、壁紙の色に近いものを選んで軽くトントンとタッチするだけで境目がほぼ見えなくなります。
ペンキの筆塗りより簡単で、乾きも早く、にじみ出しもありません。

床キズ・フローリング補修

フローリングのキズは請求額が高額になりがちで、1ヶ所あたり5,000〜15,000円、大きな範囲だと10万円超も珍しくありません。
ただし深さ1mm以下の浅いキズは補修クレヨン・補修ペンで目立たなくでき、ほとんどのケースで指摘されないレベルに仕上がります。
退去前の週末にまとめて補修しておきましょう。

キズの深さ対応グッズ作業時間DIY可否
〜1mm(擦り傷)補修クレヨン・ペン5分/箇所
1〜3mm(凹み)ハードワックス15分/箇所
3〜10mm(深傷)パテ+ワックス30分/箇所
穴貫通業者依頼推奨1日×

4. フローリング補修クレヨン(色付き)

フローリングの擦り傷・スレ・軽い凹みをクレヨンで埋める定番グッズ。
色は「ミディアムブラウン・ダークブラウン・ナチュラル」の3色セットが1,000〜1,800円。
床色に合ったものを選んでキズに擦り込み、布で余分を拭き取るだけ。
作業時間は1箇所5分程度で、10ヶ所あっても1時間で完了します。

目安価格1,000〜2,000円 カラー3〜6色セット

5. ハードワックス補修セット

深さ1〜3mmの凹みを埋めるためのワックスタイプ補修材。
ヒートガンまたはライターで温めて溶かし、キズに流し込んで固めます。
3,000〜5,000円のセットを買えば、色選択・ヘラ・研磨パッドまで揃って1セットで家中の補修が可能。
作業難易度はやや高いですが、深いキズも目立たないレベルに戻せるのが強みです。

水回り掃除・カビ除去

キッチン・浴室・トイレの水垢・カビは、ハウスクリーニング費として2〜4万円請求される項目。
市販の強力洗剤と道具で自分で掃除すれば、ほぼすべて新築レベルに戻せます。
退去1週間前から段階的に始めるのがコツで、当日にまとめてやろうとすると必ず妥協箇所が出ます。

  1. 1週間前:換気扇・コンロの油汚れを剥がす
  2. 3日前:浴室のカビ取り・水垢除去
  3. 2日前:トイレの黒ずみ・尿石除去
  4. 前日:冷蔵庫・洗濯機搬出後の設置跡掃除
  5. 当日:床・巾木・窓サッシの乾拭き仕上げ

6. 強力カビ取り剤(塩素系)

浴室のゴムパッキン・タイル目地の黒カビを除去する塩素系クリーナー。
カビキラー・カビハイター等の定番品で、500円前後から入手可能。
ジェルタイプが垂れずに密着し、30分放置後に水で流すだけでほぼ完全に除去できます。
使用時は換気と手袋・マスクを徹底し、他の洗剤と混ぜないよう注意が必要です。

目安価格500〜1,000円 放置時間30〜60分

7. クエン酸スプレー(水垢用)

蛇口・シャワーヘッド・鏡の白い水垢はクエン酸で完璧に落ちます。
スプレー式なら300〜600円で大容量サイズが買え、キッチン・洗面所・浴室すべてに使用可能。
吹きかけて10分放置後、メラミンスポンジで軽く擦るだけで曇っていた鏡がピカピカに復活。
経年劣化と見なされない頑固汚れでも、この方法で8割はリセットできます。

8. メラミンスポンジ(大容量)

水だけで汚れを削り落とせる魔法のスポンジ。
プラスチック・陶器・タイルなど硬質素材に強く、洗剤を使わずに水垢・皮脂汚れを物理的に除去します。
100個入り大容量パックが500〜1,000円で、全部屋の仕上げに十分な量。
フローリング・光沢塗装面には使えないので、素材確認を忘れずに。

タバコヤニ・ニオイ対策

喫煙者の退去では、壁紙全面張替費として5〜15万円が請求されるケースが最多。
これは借主過失による「善管注意義務違反」と判定されるためで、ほぼ確実に全額自己負担になります。
しかし退去前のヤニ落とし+消臭処理で、クロス張替を回避できるケースもゼロではありません。
少しでも負担を減らすため、退去2週間前から本格清掃を。

喫煙跡の判定基準:壁の黄ばみ・黒ずみ・タバコ臭。これらは借主全額負担が原則で、喫煙年数に関わらず減価償却されません。退去前に徹底洗浄することで、部分補修扱いに抑えられる可能性があります。

9. セスキ炭酸ソーダ(ヤニ落とし)

アルカリ性のセスキ炭酸ソーダは、タバコヤニの黄ばみを分解する最強クリーナー。
500gで500〜800円と安価で、スプレーに溶かして吹きかけて拭くだけで壁紙の色が戻ります。
重曹より強力で、油汚れ・皮脂汚れにも効果抜群。
ビニールクロスなら色落ち心配も少なく、退去直前の大掃除に最適です。

目安価格500〜1,000円 使用範囲キッチン壁〜リビング

10. 消臭スプレー(ニオイ分解型)

タバコ臭・ペット臭・汗臭を分子レベルで分解するプロ用消臭剤。
業務用のエコロアクア・A2Careなどが1,500〜3,000円で入手でき、一般家庭用より圧倒的な効果を発揮します。
退去立会い前に全室に噴霧しておくと、ニオイ残りによる追加請求を防げます。
香料でごまかすタイプは立会い時の再発生リスクがあるので、必ず分解型を選んでください。

画鋲穴・ピン跡処理

画鋲の穴は通常使用の範囲内とされ、原則借主負担にはなりません(国交省ガイドライン)。
ただし管理会社によっては「きれいにしてほしい」と口頭で要望されるケースがあり、簡単に埋められるなら対応した方が印象もよく、立会いがスムーズに進みます。
所要時間5分・コスト100円のタスクなので、全穴埋めておくのがおすすめです。

11. 画鋲穴専用パテ(白・極細)

画鋲・ピンの小さな穴専用の極細チューブパテ。
300〜600円のものが多く、1本で100穴以上を処理できます。
乾燥時間10分、乾いた後は白色に仕上がり、白系クロスならほぼ見えなくなります。
ベージュ・アイボリー用には補修ペンを併用するとさらに自然に。

目安価格300〜600円 対応穴画鋲・ピン・マスピン

12. 退去前チェッカー(LEDライト)

見落としがちな汚れ・キズを見つけるための強力LEDライト。
ハンディタイプのUVライト付きモデルなら、尿シミ・ペット汚れも浮き上がらせて確認可能。
2,000〜3,500円で、横からの光で壁のヘコミ・床のキズを見つけ出せるので補修漏れゼロに。
退去立会い時には不動産業者もこの手のライトで細かくチェックしてくるため、事前の自主点検に最適です。

退去立会い準備グッズ

退去立会いは、その場で不動産担当者と請求額が確定する「最後の交渉の場」。
入居時の写真・契約書・ガイドラインを持参し、納得できない請求には根拠を求める姿勢が大切です。
退去費用の相場観と写真記録があるだけで、3〜5万円の減額交渉が成立することも珍しくありません。

DIY補修のメリット

  • 敷金返還額が増える
  • 立会いで印象が良い
  • 細かい指摘が減る

業者依頼のメリット

  • 時間の節約
  • プロ品質の仕上がり
  • 失敗リスクゼロ

13. 巻尺(メジャー5m)

立会い時にキズ・汚れの寸法を正確に測るためのメジャー。
500〜1,000円で、JIS規格品を選べば精度に問題なし。
クロス張替の面積算定などで重要になるため、担当者の測定に誤りがないか自分でも確認できます。
スマホのメジャーアプリも補助として使えますが、正式記録には物理メジャーが信頼性で勝ります。

14. 原状回復ガイドブック(書籍)

国交省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を一般向けに解説した書籍。
1,500〜2,500円で、どの損耗が借主負担かを項目別に解説。
立会い時に該当ページを見せるだけで、不当な請求を押し返せるケースが多いです。
Kindle版もあり、スマホで即時参照できるのも便利。

15. 掃除機・コロコロ最終仕上げ

立会い直前の床・絨毯の最終仕上げに、コードレス掃除機+コロコロ(粘着クリーナー)は必須。
退去時点では家具搬出後に砂ぼこりや髪の毛が大量に出るので、床が綺麗な状態で立会いに臨むだけで担当者の印象が大きく変わります。
コロコロは替えテープ込みで500〜1,000円。
部屋が清潔に保たれているという事実だけで、細かい指摘が減ります。

よくある質問

敷金はどの程度戻ってくるのが相場?
家賃1ヶ月分の敷金の場合、平均して3〜6割が返還されるのが一般的。DIY補修・事前清掃を徹底すると8〜10割まで戻ることもあります。まったく戻らないケースは、喫煙・ペット飼育・長期居住で壁全面張替が必要な場合がほとんどです。
ハウスクリーニング代は必ず払わないといけない?
契約書に「退去時ハウスクリーニング代として○万円を借主負担」と明記されていれば支払い義務があります。ただし自分で清掃した状態でもクリーニング代の請求は免れないため、その金額は固定費と考えましょう。
立会い時に減額交渉はできる?
ガイドラインに基づく反論なら減額可能です。特に「経年劣化と認められる範囲」「通常使用の範囲」にあたる項目は、毅然と指摘することで請求から外れます。書面で交渉記録を残すことが重要です。
DIY補修が業者にバレたらどうなる?
見た目が綺麗なら指摘されないのが現実。明らかな補修跡(色違いパテ・色合わせミス)があれば、逆にクロス張替え請求の根拠にされてしまうので、自信がない場合は無理に補修せず、経年劣化として主張する方が得策です。

まとめチェックリスト

退去2週間前から順に使う原状回復グッズ15点。

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